こんにちは!
筋肉のイラストの制作に特化して活動している、筋肉イラストレーターのかまたです!
筋肉イラスト製作所では、ボディビルダー、フィジークなどマッチョのイラストを使った書籍、ポスター、グッズなどはもちろん、パーソナルトレーナーのアイコンやフィットネス、ジムなどの宣伝に筋肉のイラストはお役立ていただけます!
今回は以前のサイトでもやってた筋肉の描き方をもっとより深〜く、濃ゆ〜く解説していこうかなと思います。
自己流の描き方になりますが、参考になれば幸いですm(__)m
今回はマッチョの腕の筋肉の描き方をテーマに、描くときのポイントや注意点など細かく解説できればと思います。
腕の筋肉の構造
人体の筋肉の数は約600以上もあります。
腕の筋肉だけでも詳しく見てみても…
① 腕撓骨筋(わんとうこつきん)
② 長橈側手根伸筋(ちょうとうそくしゅこんしんきん)
③ 短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこんしんきん)
④ 長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)
⑤ 指伸筋(ししんきん)
⑥ 小指伸筋(しょうししんきん)
⑦ 尺側手根伸筋(しゃくそくしゅこんしんきん)
⑧ 肘筋(ちゅうきん)
⑨ 尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)
⑩ 浅指屈筋(せんしくっきん)
⑪ 長掌筋(ちょうしょうきん)
⑫ 橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)
⑬ 円回内筋(えんかいないきん)
…
と見えてる部分だけでも13個の筋肉があります。
それをすべて覚えようと思うととてもではないですが無理ですよね〜(でも私、筋肉を描き始めた当初は全部覚えようとしてたな〜)
なので、まずは筋肉を大まかな塊(かたまり)に分けて、形や位置を覚えます。この塊で形や位置を把握したら次に細かく中身を描いていく感じです。
では、筋肉を塊でとらえて描いてみましょう。
腕を5つの塊(かたまり)に分ける
緑の塊は肘上、上腕筋から始まり、親指の手のひら側に回り込んで終わっていますね。
青の塊は肘から始まり、こちらは小指の手のひら側に回り込んで終わっています。
ピンクの塊は青とは反対側の肘にくっついて始まっていて、これは手の甲に伸びて終わっています。
赤色の塊は青と同じ肘の内側から始まって、手のひら側で終わっています。
最後に肘をはめ込む感じで描けば一通り肘下の筋肉の作りになります。
この位置を基本にして覚えていれば、ある程度動きがついたポーズでも筋肉の形を想像しながら描けるかと思います。
これが描けた上で少しずつ細かい筋肉を調べて描き込んでいけばいいと思います。
このように腕が回転しても、筋肉を塊にして、筋肉の位置が分かっていれば描けそうに思いませんか?
描く時のポイント
筋肉の端(始まりと終わり)の位置がどこか把握する。
人の身体は飛んだり走ったり、色々な動きができます。
自由に動かす為に筋肉は回り込んでいたり、筋肉同士が重なり合ったりと複雑に組み合わさっているわけです。
なので、普通に立ってる状態の筋肉を覚えていても腕をひねった時や上げた時の筋肉がどうなっているのか理解することが難しいです。
筋肉の始まりと終わりがどこにつながっているかが分かっていれば、動きがついたときもある程度筋肉の形が描きやすくなります。
このイラストで説明すると、緑の塊の始まりは肘上の上腕筋に沿ってはじまり、
手のひらに向かって回り込んでいって、親指の下あたりで終わっています。
資料を見て描く
とはいえ、筋肉は複雑に組み合わさって形作られてるので何も見ずに描くのは至難の業です。
なので、できる限り資料を見ながら描くのが良いと思います。
私のおすすめはInstagramです。
Instagramは写真が一覧に載っているので見やすいですし、またボディビルダーの方々がいろんなポーズ写真を投稿しているので、資料として大変重宝しています。(皆さんの素晴らしい筋肉美を見るだけでも癒やしになるので、私は毎日欠かさずチェックしてます。)
他によく見ているのはPinterestですね。
こちらも画像一覧で出ますし、また検索がしやすいので便利です。
このポイントをおさえて実際に私の筋肉の描き方手順を紹介しようと思います。
描き方の手順(かまた流)
まずは大まかに輪郭をとっていきます。
ここも資料を見ながらこんな感じかな〜で描ければいいかと思います。
大体の輪郭が描けましたら次は筋肉を塊と捉えて分けて描き込んでいきます。
塊を描く時、色を変えて描いていくとそれぞれの形が分かりやすくなるのでおすすめです。
私は筋肉に限らず、服とかも色を分けて描いてます。
塊が描けたら、資料を見ながら細かく筋肉を描き込んでいきます。
描き込む度合いはその人それぞれなので自分の納得する感じで描けばいいかと思います。
私はくっきりとした描き方が好きなのでそこまで描き込みはしてないです。
ここはもう好みで描きましょう。
納得して描き込めたら、再度整える感じで輪郭をとっていきます。
なるべく離して見たり、資料とも見比べたりしながら微調整する感じで描いていきましょう。
個別の筋肉が描けていたとしてもバランスが悪ければかっこ悪いのでいい感じになるようにシルエットをとっていきます。
あとは色を塗り塗りして、完成!
(というか、今気づきましたが腕の上部も入ってますねこれだと…)
というこで、かまた流の描き方手順になります。
まあ、描き方って人それぞれなので参考程度にしてもらえれば御の字です。
ポーズいろいろ
個人的にいつも苦戦するポーズはこの手のひらを返して腕を上げているポーズですね。
青色と緑色の塊が回り込んでいることが理解しづらくしているんだと思いますが、ここも先程話したように、基本の位置を思い出して形を理解しつつ且つ資料を見ながら描けば難しいポーズも描けるようになると思います。
イラストで描いてみる腕の筋肉
参考にヒゲのおじさまのイラストで筋肉を見てみましょう。
一見見ると難しいように思いますが、色分けしてみると分かりやすくなるかと思います。
なりますよね?あれ、なってるかな…?
まとめ
私は筋肉を描くことに喜びを感じていたので特に苦には思わなかったのですが、
周りからよく聞くのが『筋肉描くのは苦手』、『好きじゃない…』『よく分からない〜』という声でした。
確かに、身体にある筋肉は600個以上もあるし、しかも筋肉同士が複雑に組み合わさっているし、描きこなすまでには何度も練習が必要かな〜と思います。
もっと筋肉イラストが分かりやすく、抵抗感なく描ける方法が無いものかと色々考えた結果、
筋肉を塊としてとらえることで形をなるべく単純化してパズルをはめ込むように組んでいく。
資料を見て描くことではないかな〜と思いこの記事を書きました。
私自身まだまだ研究している最中なので、今後より描きやすいいい方法があればまた紹介できればと思います。
皆さんもどんどん筋肉イラストにチャレンジしていきましょう。